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父が亡くなった後、相続に関する手続きが一気に目の前へ出てきました。
役場関係、年金、金融機関、不動産の名義変更、税務関係、公共料金や各種書類の整理など、やることは一つではありませんでした。
私は地方在住で、一人っ子です。仕事をしながら、母のことも考えつつ、相続手続きを進める必要がありました。
最初に困ったのは、「どの手続きを、どの順番で進めればよいのか」が分からなかったことです。
そこで私は、ChatGPTを「答えを出してもらう道具」としてではなく、「状況を整理する道具」として使いました。
この記事は、父が亡くなった後に私が実際に行った手続きを整理した体験談です。
法律・税金・制度の専門解説ではありません。
実際に手続きを進める場合は、公式窓口で最新情報を確認してください。
また、ChatGPTの回答は、そのまま正しい結論として使っていません。
あくまで整理・抜け漏れ確認のために使い、最終的な判断は公式窓口・専門家に確認しました。
個別の事情によって必要な手続きは異なります。
この記事では、相続登記の細かい手順ではなく、相続手続き全体をChatGPTでどう整理したかを中心に書きます。
相続登記を自分で進めた体験については、別記事「相続登記を自分でやってみた体験談」で詳しく整理する予定です。
同時に発生した手続きの全体像
父が亡くなった後に感じたのは、「相続手続き」と一言で言っても、実際にはいくつもの分野に分かれているということでした。
私の場合、大きく分けると次のような手続きがありました。
- 役場関係の手続き
- 年金関係の手続き
- 金融機関の相続手続き
- 税務関係の確認
- 不動産や名義変更に関する手続き
- 公共料金や引き落としの確認
- 戸籍や印鑑証明などの書類管理

最初は、これらが頭の中で一つに混ざっていました。
年金の話をしているのか、金融機関の話をしているのか、登記の話をしているのか。自分でも整理できていない状態でした。
そこでまず、ChatGPTに「相続後に発生する手続きを分野別に分けてください」という形で相談しました。
この時点で大切だったのは、ChatGPTに正解を決めてもらうことではありません。頭の中で混ざっていたものを、いったん分類することでした。
読者の方が同じような状況にある場合は、最初に「やることを全部並べる」のではなく、「窓口別」「分野別」に分けるところから始めると、少し見通しがよくなると思います。
ChatGPTを使おうと思った理由
相続手続きは、普段の生活ではほとんど経験しないことばかりでした。
しかも、仕事をしながら進める必要があります。平日に動ける時間は限られています。窓口へ行くにも、電話で確認するにも、事前に何を聞くか整理しておかないと、何度もやり直すことになります。
私がChatGPTを使おうと思った理由は、主に次の3つです。
- 今の状況を言葉にして整理したかった
- 抜け漏れを減らしたかった
- 公式窓口へ確認する前に、質問内容をまとめたかった
相続手続きでは、「何をすればよいか」だけでなく、「何をまだ確認していないか」が重要だと感じました。
ChatGPTに相談することで、自分の中で曖昧だったことを文章にできます。
たとえば、「金融機関の手続きが進んでいる気がするけれど、どこまで終わっているか分からない」という状態を、そのまま投げかけました。
すると、金融機関ごとに「完了」「進行中」「自分の対応待ち」「相手先対応待ち」のように分けて管理する考え方を整理できました。
読者の方も、最初からきれいな質問文を作る必要はないと思います。
「今ここで困っていること」をそのまま書き出し、ChatGPTに分類してもらうだけでも、次に確認すべきことが見えやすくなります。
ChatGPTで最初にやったこと
私が最初にやったのは、状況の棚卸しです。
- 父が亡くなった後に、今まで何をしたのか
- どの窓口に行ったのか
- どの書類を集めたのか
- 何が終わっていて、何が残っているのか
こうした情報を、ChatGPTとの相談の中で一つずつ整理していきました。
この段階では、正確な制度説明よりも、実務上の一覧化が役に立ちました。
たとえば、相続登記、年金、金融機関、税務、公共料金、書類管理といった形で分けると、同じ「相続」という言葉の中でも、別々に進めるべきものが見えてきました。
特に助かったのは、書類の用途を分けることです。
戸籍、印鑑証明、通帳、カード、申請書類など、手続きごとに使う書類が重なったり、異なったりします。頭の中だけで管理していると、どの書類をどこに出す予定だったのか分からなくなります。
ChatGPTには、「登記・金融機関・年金・税務・役場関係に分けて、必要そうな書類と未確認事項を表にしてください」という形で使いました。
読者の方が試すなら、次のような質問が使いやすいと思います。
親が亡くなった後の手続きを、役場・年金・金融機関・税務・不動産に分けて一覧にしてください
この質問で出てきた内容をそのまま信じるのではなく、自分の状況に合うものだけを残し、最終的には各窓口で確認するのがよいと思います。
優先順位とスケジュールの整理
相続手続きで難しかったのは、全部を一度に進めようとしてしまうことでした。
どれも大事に見えるため、気持ちだけが焦ります。けれど、実際には「先に確認した方がよいこと」と「後で整理してもよいこと」がありました。
私の場合、まずは生活に影響するものを優先して整理しました。
たとえば、金融機関の手続きでは、口座の扱いや引き落とし、公共料金などが気になりました。支払いが止まると生活に影響する可能性があるため、早めに確認した方がよいと考えました。
一方で、不動産や税務に関する論点は、感覚だけで判断すると危ないため、必要な資料や質問を整理したうえで、公式窓口へ確認する形にしました。
ChatGPTには、「今すぐ確認すること」「窓口に行く前に準備すること」「後で記録すればよいこと」に分けてもらいました。

この整理によって、気持ちの焦りが少し減りました。
やることが多い状態でも、「今日はこの窓口へ確認する」「次はこの書類をそろえる」と分けると、少しずつ前に進めます。
読者の方も、相続手続きで混乱したときは、ChatGPTに次のように聞くと整理しやすいと思います。
相続手続きについて、すぐ確認すること、窓口前に準備すること、後で整理することに分けてください
抜け漏れ・食い違いのチェックにどう使ったか
ChatGPTを使って特に役立ったのは、抜け漏れや食い違いのチェックです。
相続手続きでは、同じような書類を複数の窓口で使います。また、ある窓口では完了していると思っていたことが、別の窓口ではまだ進んでいないこともあります。
私の場合、金融機関ごとの進捗管理でこの点を強く感じました。
一部の手続きは完了していましたが、別の手続きは途中で止まっていました。自分では「相手先の対応待ち」だと思っていたものが、確認してみると「自分の対応待ち」だったこともありました。
これは、実際に窓口へ連絡して初めて分かったことです。
ただ、その前段階でChatGPTに「金融機関別に、完了・進行中・自分待ち・相手待ちを分ける表を作ってください」と相談していたことで、確認する観点が見えやすくなりました。
この経験から、相続手続きでは「終わったかどうか」だけでなく、「次に誰が動く状態なのか」を管理することが大切だと感じました。
読者の方も、次のような表を作ると便利です。
- 手続き名
- 確認先
- 現在の状態
- 自分が次にやること
- 相手先の回答待ちかどうか
- 確認日
- 必要書類

ChatGPTは、このような表のたたき台を作るのに向いています。
ただし、表に書いた内容が正しいかどうかは、実際の窓口で確認する前提にしました。
ChatGPTに任せなかったこと

ChatGPTは便利でしたが、私はすべてを任せたわけではありません。
特に、法律・税金・制度の判断はChatGPTだけで決めないようにしました。
相続登記、税務、年金、金融機関の相続手続きは、個別の事情によって必要な書類や進め方が変わることがあります。
そのため、ChatGPTには次のような使い方をしました。
- 質問事項を整理する
- 確認漏れがないかチェックする
- 手続きの分類をする
- 窓口へ聞く前のメモを作る
- 進捗表の形を作る
一方で、次のことは公式窓口や専門家に確認する前提にしました。
- どの書類で正式に受け付けてもらえるか
- 税務上の判断
- 登記に関する最終的な確認
- 年金や金融機関の個別ルール
- 自分のケースで必要な手続き
この線引きは、とても大事だと思います。
読者の方も、ChatGPTに「結論を出して」と聞くより、「公式窓口へ確認する質問リストを作って」と聞く方が、安全に使いやすいと思います。
やってみて分かったAIの得意・不得意
実際に相続手続きでChatGPTを使ってみて、得意なことと不得意なことがはっきり分かりました。
得意だと感じたのは、整理です。
頭の中で混ざっている手続きを、分野別・窓口別・進捗別に分けることには向いていました。また、文章にすることで、自分が何に困っているのかを確認できました。
たとえば、「何となく不安」と感じていたものが、実際には「金融機関の進捗が分からない」「税務の質問が整理できていない」「書類の用途が混ざっている」と分かることがあります。
一方で、不得意だと感じたのは、個別事情に対する最終判断です。
相続は、家族構成、財産の内容、地域、窓口の運用、書類の状況によって変わります。そのため、ChatGPTの回答だけで「これで大丈夫」と判断するのは危ないと感じました。
私にとってChatGPTは、手続きを代わりに進めてくれる存在ではありませんでした。
どちらかというと、散らかった机の上を一緒に整理してくれる存在に近かったです。
何が終わっていて、何が残っているのか。どこに確認すればよいのか。次に何を持って行けばよいのか。
そうした実務の整理に使うと、かなり役に立つと感じました。
読者がまず試せること
これから親の相続手続きを進める方がChatGPTを使うなら、最初から難しい質問をする必要はないと思います。
まずは、今の状況をそのまま書き出すことからで十分です。
たとえば、次のような聞き方です。
父が亡くなり、相続手続きを進めています。役場、年金、金融機関、税務、不動産の手続きが混ざっているので、分野別に整理してください
相続手続きについて、完了・進行中・自分待ち・相手待ちに分ける進捗表を作ってください
税務署へ聞く前に、確認事項だけを整理してください。税額の判断はしないでください
金融機関へ電話する前に、聞くことを箇条書きにしてください
書類を登記・金融機関・年金・税務・役場関係に分けて管理する表を作ってください
大事なのは、ChatGPTに「正解」を求めすぎないことです。
相続手続きでは、家ごとに状況が違います。そのため、ChatGPTには整理してもらい、最終的な確認は公式窓口で行うのが現実的だと思います。
私の場合も、ChatGPTで整理した内容をもとに、実際の窓口で確認しながら進めました。
専門家・公式窓口に確認すべきこと
ChatGPTで整理できることは多いですが、最終確認を省略してよいわけではありません。
私の場合、手続きごとに確認先を分けました。
登記に関することは登記の窓口へ。税務に関することは税務の窓口へ。年金に関することは年金の窓口へ。金融機関の手続きは、それぞれの金融機関へ。不動産などの扱いは、関係する公的窓口へ。
ChatGPTに相談していても、実際に受け付けるのは各窓口です。
そのため、「ChatGPTではこう出ました」と考えるのではなく、「この内容で確認したいことを整理しました」という使い方がよいと思います。
特に確認した方がよいと感じたのは、次のような点です。
- 自分の場合に必要な書類
- 手続きの受付方法
- 期限や提出先
- 不備があった場合の対応
- 税務や登記など専門判断が関わる内容
- 金融機関ごとの進捗と次の行動
相続手続きは、何か一つを終えれば全部完了するものではありませんでした。
一つずつ確認し、記録し、残っているものを見える形にしていくことが大切だと感じました。
まとめ:ChatGPTは相続手続きの整理役として役に立ちました
父の相続手続きを進める中で、ChatGPTはとても役に立ちました。
ただし、それは「ChatGPTだけで相続手続きができた」という意味ではありません。
私の場合、ChatGPTはあくまで整理役でした。
- 手続きを分野別に分ける
- 窓口別に確認事項をまとめる
- 完了・進行中・自分待ち・相手待ちを分ける
- 公式窓口へ行く前の質問リストを作る
- 書類や進捗の抜け漏れを確認する
こうした使い方が、仕事をしながら相続手続きを進めるうえで助けになりました。
一方で、法律・税金・制度の結論は、ChatGPTだけで判断しないようにしました。最終的な確認は、公式窓口や専門家に確認する前提で進めました。
相続手続きは、精神的にも実務的にも負担が大きいです。何から手をつければよいか分からないときは、まず状況を整理するだけでも前に進みやすくなります。
全体の手続き一覧については、「父が亡くなってから実際に行った相続手続き一覧」に戻る形で整理する予定です。相続登記を自分で進めた体験については、「相続登記を自分でやってみた体験談」で別にまとめます。
この記事が、同じように親の相続手続きを進める方にとって、「まず何を整理すればよいか」を考えるきっかけになればと思います。
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